高精度・低測定力スキャニングプローブ MPP-310Q
主な特長
-
MPP-310Qは、スキャニング測定(測定物に接触した状態で移動しながら、大量の座標値を収集する測定方法。)をV2≦0.3μm(LEGEX搭載時の参考値)で行える他、超高精度ポイント測定(σ≦0.1μm:LEGEX搭載時)や、求心ポイント測定によるデータ収集も可能なCNC三次元測定機用の多機能プローブです。
-
MPP-310Qの内部にはX、Y、Z各軸方向に最小表示量0.01μmの超高精度スケールが組込まれており、スタイラスの変位量を読みとります。各軸のスライド部分にはエアベアリングを採用し、方向性の極めて小さなプロービングを実現しています。
-
タッチトリガープローブは、実際にスタイラスが測定物に接触した瞬間のトリガーを発生させる力は小さくても、その後の押し込み時に数十~数百グラムの力がかかります。また、他社のスキャニングプローブには、ロングスタイラスへの対応などのために、モータドライブによって強制的にプロービング位置を指定する構造となっているものがあり、どうしても実際の測定力が大きくなってしまいます。MPP-310Qは測定力を最小0.03Nまで落とすことができ、樹脂などの弾性体でも傷つけることなく測定することができます。
-
スキャニング測定には、未知形状を自動追尾しながらスキャニングする方法(未知形状スキャニング)と軌跡を事前に与えてスキャニングさせる方法(既知形状スキャニング)とがあります。既知形状スキャニングでは、最大120mm/sでの高速スキャニングが可能です。従来、線や円などの幾何形状要素測定は、ポイント測定で評価することが普通でしたが、超精密加工における平面度や真円度評価については、より多くの測定点で評価することが、測定結果の信頼性を向上させることになります。しかし、これをタッチトリガープローブで1点1点測定するとなると、非常に時間がかかります。MPP-310Qであれば、例えばø100mmの内径を1000点測定する場合でも数秒で測定が完了します。必要とする測定精度に応じて、スキャニング速度を変え、より効率的に測定をすすめることができます。
-
ロータリーテーブルMRT320を使った同期スキャニングやオートスタイラスチェンジシステムなどのオプションも用意しています。
仕様
符号 | MPP-310Q |
---|---|
最大測定子長さ(mm) |
200 |
最大測定子質量(g) |
75 |
測定子取付ネジ |
M4ネジ |
最大許容球面スキャニング形状誤差 |
三次元測定機本体による |
測定力 |
約0.2 N/mm |
その他 |
空気流量:30 NL/min以下 |
ご注意事項
スタイラスの長さや重量が増すと精度悪化する場合があります。
外観寸法図

各種ダウンロード

三次元測定機用プローブ
よくあるご質問
ご購入方法に関するお問合せ
ミツトヨ商品のご購入につきましては、お取引きのある商社様または最寄りの弊社営業所までお問い合わせください。なお、商社様の紹介をご希望の場合も、弊社営業所や海外拠点へご連絡ください。
商品に関するお問合せ/FAQ
商品全般に関するご案内
当社商品は製造現場での使用を前提とした、工業用商品として設計、製造、販売されています。