テクノロジーTOP
トレーサビリティ
保有技術と設備
品質保証体系
認定事業者
規格に関する情報
製品への応用技術
規格に関する情報

「三次元座標測定機」に関する新JISについて

JIS B 7440シリーズ:2013(ISO10360シリーズ:2009)

製品の幾何特性仕様(GPS)−座標測定機(CMM)の受入検査及び定期検査

三次元座標測定機の日本産業規格は、1987年にJIS B 7440:1987(三次元座標測定機の精度試験方法)として発行されました。1997年には1994年に第1版として発行されたISO10360-2を翻訳し、2003年に三次元座標測定機の性能評価へと改正されました。
その後三次元座標測定機の日本産業規格は、2001年に発行されたISO10360シリーズを翻訳し、技術的内容・規格表の様式を変更することなくISO規格と整合したJIS B 7440シリーズ【製品の幾何特性仕様(GPS)−座標測定機(CMM)の受入検査及び定期検査】として2003年3月20日改正・追加制定されました。
そして2013年に、JIS B 7440シリーズ中part2及びpart5が改正されましたので、今回の改正・追加制定の概要を旧規格(1987版/1997版/2003版)と比較しながらご紹介いたします。

詳しい内容につきましては日本規格協会発行の文書をご覧ください。

JIS B 7440シリーズ:2003及び2013 (ISO10360シリーズ:2001、2009及び2010)
【製品の幾何特性仕様(GPS)−座標測定機(CMM)の受入検査及び定期検査】


1)
JIS B 7440−1:2003 第1部 ― 用語 ―
2)
JIS B 7440−2:2013 第2部 ― 長さ測定 ―
3)
JIS B 7440−3:2003 第3部 ― ロータリテーブル付き座標測定機 ―
4)
JIS B 7440−4:2003 第4部 ― スキャニング測定 ―
5)
JIS B 7440−5:2013 第5部 ― シングル及びマルチスタイラス測定 ―
6)
JIS B 7440−6:2004 第6部 ― ソフトウェア検査 ―

2003年版のJIS B 7440シリーズより、仕様への適合/不適合判定(合否判定)に「不確かさ」という考え方が盛り込まれております。
まず不確かさを含んだ合否判定についてご説明いたします。

「不確かさ」はJIS B0641-1「製品の幾何特性仕様(GPS)-製品及び測定装置の測定による検査」に規定されています。
従来の考え方である「測定の誤差」は、「測定値−真値」を意味しています。しかしながら、現実には「真値」というのは知り得ない値です、厳密には「測定の誤差」の値も得られないということになります。これに対して「不確かさ」とは、どんなに高精度に行われた測定の結果にも存在する「疑わしさ」を分かりやすく数値化することを目的とした考え方です。JISでは測定の不確かさのことを「測定結果に付随した、合理的に測定量に結びつけられ得る値のバラツキを特徴づけるパラメータ」と説明しています。非常に分かりにくい表現ですが、簡単に言うならば「測定値の真値が存在する範囲」という意味になります。
JIS B0641-1では、不確かさを含んだ測定結果の適合・不適合については以下のように考えます。

JIS B0641-1:2001 (ISO 14253-1:1998)における合否判定基

例:
1.適合

不確かさ(拡張不確かさ)を含む測定値すべてが仕様を満たしている状態。(下図 -A)
2.不適合

不確かさ(拡張不確かさ)を含む測定値すべてが仕様を満たしていない状態。(下図-D)
3.適合でも不適合でもない

測定値は仕様を満たしているが、不確かさ(拡張不確かさ)の一部だけが仕様を満たしていない状態。(下図-B)

不確かさ(拡張不確かさ)の一部だけが仕様を満たしている状態。(下図-C)
JISでは、この状態について「その測定装置が自動的に受入れ、もしくは拒絶されることはない。」と非常に曖昧な表現をしています。



JIS B0641-1では「納品するすべての製品又は測定装置について、供給者が仕様に適合していることを実証するのは慣例的なことである。」と記載されています。

JIS改正の要点(旧規格との比較)


検査項目の比較


寸法測定の指示誤差、プロービング誤差


ロータリテーブル付き評価、スキャンニング検査、シングル及びマルチスタイラス測定