2004.10.28
高スループットを実現したインライン対応三次元測定機“MACH-V”シリーズを発売

MACH-Vシリーズ
MACH-Vシリーズ
 株式会社ミツトヨ(本社:川崎市高津区、代表取締役社長:手塚和作)は、本格的インライン対応型三次元測定機“MACH-Vシリーズ”を開発し、商品化しました。本製品は2004年11月1日より東京ビッグサイトにて開催される「第22回日本国際工作機械見本市JIMTOF2004」(ミツトヨブース:西3ホール4階 小間No.W3022)に出品し、2004年12月末より販売を開始します。

 今日、インライン計測で大手自動車メーカーの場合の生産台数は、15,000〜30,000台/月と言われており、近年その効率化を図るべく『ラインの汎用化』を行うことで生産コストを下げ、最終目的として利益を上げる方向に各自動車メーカーは動いております。これらは従来までのトランスファーマシンによる生産ラインからマシニングセンターによる生産ラインへと変化してきており、フレキシブル生産においては加工物に合わせて専用化された従来の検査治具では対応が難しくなっている、あるいは検査データの管理を行っていく動きがある等が考えられます。
 一方、多くの製造業においては、多品種少量生産から、売れるものを短期に集中生産できるフレキシブル生産へと移行しつつあります。本シリーズは特にこれらのニーズに応えるべく、長年にわたって培われたミツトヨの三次元測定技術をベースに開発された現場計測向け高スループットCNC三次元測定機です。本体はFEM解析を用いた構造設計により高剛性化と最適重量配分を達成し、現場環境を考慮したリニヤガイド方式の採用/本体防塵カバー装着/一部メンテナンスフリー化等を実現し、高機能なシステムを提供することを考えております。また、“専用操作盤”は、加工現場の作業者が安全且つ簡単に操作が可能であり、コンパクトな設計となっております。 一方、インライン計測では刃工具の交換時に交換部位の形状を確認するためにワークの部分的な測定を可能にすることが必要となります。オプションのタッチパネルとの組み合わせにより、視覚的に測定したい部分を指定することが可能となっており、総合的に本システムはあらゆるニーズに応えるために開発されました。

[価格と販売見込]
標準価格(MACH-V9106標準セットの場合):1600万円〜
初年度販売台数見込:50台

[主な特長]
(1)
コンパクトボディと独特な開放的デザイン(ミツトヨオリジナル三次元測定機の進化形)
ミツトヨオリジナルデザインの原点、Aタイプ、Fタイプを継承し、FEM解析による最適構造設計に裏付けされたオープン構造を採用しました。加工物の搬入・搬出が容易で、さらには加工ラインの短縮化に寄与すべく、測定機の幅を当社比で15%削減を実現しました。
(2)
高スループットかつ高いフレキシビリティ
高スループット「最大移動速度 866mm/s、最大加速度 0.86G」、高精度「指示誤差E=2.5+3L/1000μm」を実現。また、現場環境を考慮し標準仕様で15℃〜35℃という幅広い範囲での温度補正機能にも対応し、製造現場という温度差の大きい測定環境でも信頼性の高い測定結果が得られます。また加工後の高温ワークの測定にも対応すべく、性能/温度追従性の高い接触式ワーク温度計も準備しております。一方、主要本体部をフルカバーすることで、環境温度変化からの影響を受けづらく、現場環境下での高精度維持に貢献します。
(3)
完全防塵対策
三次元測定機の駆動部/案内部/スケール関係は全てカバーをすることにより、従来に無い耐環境性を実現しました。また既存MACHシリーズ/LEGEX322で実績のある高性能リニヤガイドを採用することで、より現場志向の三次元測定機の構築が可能となりました。
(4)
高精度三次元測定機
本三次元測定機の駆動方式は、実績のあるミツトヨ独自のローラー摩擦方式を採用し、駆動軸の配置を可動部重心に近づける工夫をすることで、リニヤガイドの負荷抵抗のバランスを保っております。特にY軸におきましては、X軸ビームを駆動する新たな「センター駆動方式」を採用しております。(特許申請中)
(5)
メンテナンス性の向上
メンテナンスフリーを実現すべく、案内部/駆動部には自動給油装置を装着。またメンテナンス性を考慮した各部レイアウト(コントローラ/カバー/配線等)に配慮しました。
(6)
高機能システムを低価格で提供
最新の設計・加工技術の導入により、部品の一体化など徹底したコスト削減で従来に無い低価格を実現しました。

[専用操作盤+タッチパネル(オプション)の主な特長]
(1)
オペレータの煩雑な操作を回避するため、スタートボタンを押すことによるシステム起動が可能(ユーザーの仕様により改造可)
 a)連続生産中の品質管理
(2)
ライン内測定で不可欠な、刃工具交換/設備修理後の部分測定(パートプログラム内から測定項目のみ抽出)を可能にするため、タッチパネル上のワーク画面を見ながら測定項目の選択が可能
 a)生産条件変更後の品質管理
 b)刃工具交換時の品質管理
 c)加工設備修理後の品質管理
  (ユーザーの仕様により改造可)

[主な仕様]
  MACH−V565 MACH−V796 MACH−V9106
測定範囲 500mm 700mm 900mm
600mm 900mm 1000mm
500mm 600mm 600mm
指示誤差:E (2.5+3L/1000)μm  L=任意測定長
最大駆動速度 866mm/s(3軸合成)
測定速度 20mm/s
最大駆動加速度 0.86G(3軸合成)
駆動方式 摩擦駆動(センター駆動:Y軸⇒特許申請中)
ガイド方式 リニヤガイド
精度保証温度範囲 15〜35℃

[お客様からの問合せ先]
株式会社ミツトヨ 営業推進グループ
座標機器担当 電話(044)813-5410 ファクス(044)813-5433


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