2002.4.23

画像測定機"クイックビジョンシリーズ"をフルモデルチェンジ、超コストパフォーマンスの小型機種"クイックビジョン・エルフシリーズ"を新たに加えて発売開始

 株式会社ミツトヨは、非接触画像測定機のスタンダードとして好評を博している画像測定機"クイックビジョンシリーズ"を全面新設計によりフルモデルチェンジし、さらにコストパフォーマンスに優れた小型機種"クイックビジョン・エルフシリーズ"を新たにラインアップに加え、2002年5月21日より販売を開始します。また、新シリーズの発売を記念して5月29日(水)〜31日(金)の3日間、画像測定機シリーズの開発拠点でもある川崎研究開発センタ(神奈川県川崎市高津区 ミツトヨ本社内)にて「2002年新商品発表展示会」を開催します。

 ミツトヨは、1993年に非接触CNC画像測定機"クイックビジョンシリーズ"で画像測定機市場に本格的に参入して以来、常に業界をリードし、様々なユーザニーズに応える形で改良を加えてきました。しかし、半導体、電子部品といったいわゆるIT関連産業の技術革新は目覚ましく、画像測定機に対するさらなる高機能化の要求もより厳しくなると同時に個々のユーザニーズも複雑・多様化しています。このような市場を背景として、これまで蓄積された画像測定のノウハウや三次元測定技術をベースに最新鋭の技術を投入し、画像測定機"クイックビジョン(QV)シリーズ"を全面新設計によってフルモデルチェンジしました。さらに小型部品にターゲットを絞ってよりコストパフォーマンスを高めた新シリーズ"クイックビジョン・エルフ(QV ELF)シリーズ"を新たに開発。
 このほか、画像測定機"クイックスコープ(CNCタイプQS、マニュアルタイプQS-L)シリーズ"、門移動形構造の省スペース高速シリーズ"クイックビジョン・アクセル(QVA)シリーズ"、顕微鏡へのアドオンタイプ画像測定システムである"画像ユニット"等も各々リニューアルし、世界最高精度を誇る超高精度機"ウルトラ・クイックビジョン(UQV)シリーズ"等と合わせて、新たな画像測定機ファミリーとしてラインアップを大幅に強化しました。
 フルモデルチェンジした新"クイックビジョン(QV)シリーズ"は、本体構造も含めた全面新設計によって大幅に機能強化され、すべての照明装置にLEDを採用することで高速化(測定時間の短縮)、省電力化を達成しています。また、カラーLED照明の採用で白色光では困難とされた測定をも可能としました。測定範囲も200,300,400,600mm(X軸)の4種類を用意し、測定精度による3シリーズ(標準、Super、Hyperシリーズ)の組み合わせに加え、タッチプローブ測定(接触測定)、レーザポイント測定、レーザスキャニング測定といった測定方法のニーズに合わせた豊富なラインアップを持ちます。
 新たに追加された"クイックビジョン・エルフ(QV ELF)シリーズ"は、測定範囲(X×Y×Z軸)を200×200(または250)×100mmとして小型ワークにターゲットを絞って価格を抑えながらも、測定精度はQVシリーズ(標準機)と同等を維持し、優れたコストパフォーマンスを誇ります。
 さらに、画像測定機ファミリーの入門機として位置づけられる画像測定機"クイックスコープ(QS、QS-L)シリーズ"は、測定精度の初項値を3μmにアップし、マニュアルタイプではZ軸の測定範囲を50mm拡大、載物台にクイックリリース機構を採用するなどで操作性を大幅に向上させました。また、門移動形構造の省スペース高速シリーズ"クイックビジョン・アクセル(QVA)シリーズ"もZ軸測定範囲を従来の90mmから150mmに仕様アップ、顕微鏡へのアドオンタイプ画像測定システム"画像ユニット"でも自動調光機能を追加するなどしてリニューアルしています。
  新しい画像測定機シリーズの標準価格と販売見込み数は各々次のとおりです。
・新クイックビジョンシリーズ システム概算価格780万円から(NewQV202)、初年度500台
・クイックビジョン・エルフシリーズ システム概算価格580万円から(QV ELF200)、初年度200台

[新クイックビジョンシリーズ、クイックビジョン・エルフシリーズの主な特長]

(1) 豊富なラインアップ
小型機から中型機まで6シリーズの測定サイズを揃え、また標準・Super・Hyperという3種類の測定精度を用意、さらに画像測定・タッチプローブ測定(接触測定)・TTLレーザポイント測定・レーザスキャニング測定(※1)など測定方法も選択でき、多様なニーズに合わせた最適な測定機の選択が可能。加えて超コストパフォーマンスの小型機種もラインアップ。

(2) 強力な照明装置(NewQVシリーズ)
全照明装置をLED化し、高速応答による測定時間の短縮を実現すると同時に省電力化を達成。落射照明、リング照明、プログラム制御リングライト(※2)にカラーLED(赤・青・緑、合成白色)を採用し、白色のみでは困難なエッジ検出(※3)が可能。4分割照明、照明角度設定が可能なカラープログラム制御リングライトにより微小段差も測定可能。

(3) フレキシブルなシステム構成
各機能をユニット化してネットワークで接続し、システム拡張を容易にするとともに、マイクロコンピュータによるインテリジェント制御で故障を自己診断し、少ない配線とあいまってメンテナンス性を向上。

(4) 優れた測定能力
高性能エッジ測定アルゴリズム、精度重視のパワーターレット(※4)による倍率切替え、高速応答というLEDの特性を活かした高速に最適照明を設定する照明ツールなど、従来にない高性能測定を実現。 測定表面の影響を受けにくいサーフェスフォーカス、グリッドフォーカス(※5)で安定した高精度高さ測定が可能。 測定対象物の材質の影響が少ないダブルピンホール法(※6)によるTTLレーザポイント測定で高速な高さ測定が可能(オプション)。 タッチ信号プローブによる接触測定で立体形状の測定も可能(オプション)。
自社製レーザインジケータによる高速・高精度なZ軸方向非接触スキャニング測定が可能(クイックビジョン・ハイブリッド)。

(5) 豊富なオプション
前述の各種センサ(プローブ)、照明オプションに加え、温度補正機能(16〜26℃:標準精度)により電子業界標準温度(23℃)や一般環境への設置が可能。さらにカラーCCDカメラも搭載可能。

[クイックスコープQS-Lシリーズの主な特長]

(1) 測定時間の短縮
載物台にクイックリリース機構(※7)を採用し、測定時間の大幅な短縮に貢献。

(2) 操作性の大幅な向上
Z軸は、一軸大粗微動フォーカスハンドルを左右両サイドに装備、さらに位置を従来比22mm手前に配置して使い勝手を向上。また、1回転当たりの送り量を30mmとすることで焦点合わせの操作性を一段と向上。(いずれもオートフォーカスタイプは除く)

(3) 測定対象の拡大
最小表示量0.1μmで高分解能を要求される対象物に対応。Z軸測定範囲を150mmに拡大し(従来比+50mm)、高さのある対象物にも対応が可能。


[新クイックビジョンシリーズの主な仕様]

・測定範囲:200×200×200(QV202)から600×650×250mm(同606)までの4シリーズ
・駆動速度:300mm/s
・測定精度U1(X-Y軸):標準機(2.2+3L/1000)μmからHyper機(0.8+2L/1000)μmまでの3グレード
・照明装置:LED照明(垂直落射、透過、リングファイバ、PRL)
・観察装置:NEWプログラム制御パワーターレット、QVズーム光学系
・オプション:レーザオートフォーカス、レーザインジケータ、タッチプローブ、カラーCCD、ハロゲン照明

[クイックビジョン・エルフシリーズの主な仕様]

・測定範囲:200×200×100、200×250×100mmの2シリーズ
・駆動速度:100mm/s
・測定精度U1(X-Y軸):(2.2+3L/1000)μm
・照明装置:垂直落射、透過(標準装備)/リングファイバ照明、プログラム制御リング照明(工場オプション)
・観察装置:NEWプログラム制御パワーターレット、固定倍率光学系
・オプション:レーザオートフォーカス、タッチプローブ、カラーCCD

[クイックスコープQS-Lシリーズの主な仕様]

・測定範囲:200×100×150mm
・駆動速度(X-Y軸):手動(クイックリリース機構付)
・駆動速度(Z軸):手動(1軸粗微動、左右両ハンドル)、オートフォーカスタイプ25mm/s
・測定精度(X-Y軸):(3+20L/1000)μm
・照明装置:垂直落射、透過、リングファイバ照明
・光量調節:自動(PC制御)
・観察装置:ズーム光学系または固定倍率光学系

 


[用語の説明]

※ 1−TTLレーザポイント測定、レーザスキャニング測定
レーザによる高さ測定の機能として、対物レンズの光路内を通すTTL(Through The Lensの略)タイプと、レーザビームをスキャンさせる事により形状評価まで可能なクイックビジョン・ハイブリッドの2種類があります。

※ 2−リング照明、プログラム制御リングライト
リング照明には照射方向と照射角度が制御可能なプログラム制御リングライトと、照射方向のみ制御可能なリング照明の2種類があり、工場オプションとして選択できます。

※ 3−エッジ検出
CCDカメラから選られた明暗のコントラスト情報から位置(エッジ)検出をします。

※ 4−パワーターレット
1倍、2倍、6倍の3段階の倍率切替えがプログラム制御で可能です。クイックビジョンでは倍率再現性に優れたタレットタイプを採用しています。

※ 5−サーフェスフォーカス、グリッドフォーカス
画像処理によるオートフォーカス機能の事で、高精度高さ測定や自動ピント合わせが可能です。グリッドフォーカスでは光路内に配置したパターンをワーク表面に結像させるため、コントラストの低い透明体や鏡面でのオートフォーカスを可能にしています。

※ 6−ダブルピンホール法
新開発のレーザプローブの検出原理で一般的なナイフエッジ法に対して、方向性が少なく散乱光の影響を受けにくいダブルピンホール法のレーザを搭載しています。

※ 7−クイックリリース機構
測定ステージをフローティング状態にするリリース機構が、ハンドルの直ぐ脇に付いています。ハンドル周辺から手を離すことなく素早い測定が可能です。


[お客様からの問合せ先]

株式会社ミツトヨ  機器営業グループ 画像担当  電話(044)822-1429 ファクス(044)822-4136


CNC画像測定機クイックビジョン NewQV606-PRO

 


CNC画像測定機クイックビジョン・エルフ QV ELF250-PRO

 


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