仕組みをつくり、環境をつくりより良い工場をつくっていく。
S.T入社: 2022年 中途入社職種: 生産管理
入社のきっかけ
大学院ではコンピュータサイエンスを専攻。前職は医療機関で社内SEとして働いていた。高知県内で求人を探していたときに、高知ミツトヨの移転を知り興味を持つ。高専時代、ミツトヨ製の測定器具を使っていたこともあり、ミツトヨには親しみがあった。
現在の仕事内容
生産管理であると同時に、社内SEとしても働く。部品庫の整備や管理といった生産管理の業務に加えて、日常的なパソコンのトラブルやインフラ整備、業務の効率化といったITに関わる相談にも応えている。
部品の置き場ひとつ
動線ひとつが、生産性を左右する。
工場の移転に伴い、ミツトヨが高知県香南市に新工場を建設する。そのニュースを知って、ワクワクしたのを今でも覚えています。当時はコロナ禍で、多くの企業が設備投資を控えていた時期。にもかかわらず、積極的に事業を展開しているミツトヨという会社に可能性を感じ、求人に真っ先に応募しました。生産管理と社内SEを兼務する私の最初のミッションは、新工場の部品棚の整備とネットワークインフラの整備。前職も社内SEとして働いていたため、ネットワーク関連の知識はあるけれど、生産管理の仕事は不慣れなことばかり。さらに移転したばかりの頃は、部品棚の置き場所の間違いや部品の間違いも多く、どこにどの部品を置くかというルールづくりから携わることになりました。管理が必要な部品は、6000アイテム。工場内の部品の置き場ひとつ、動線ひとつが生産性を左右します。作業工程の流れ、製造の仕組みをイチから必死に学ぶところからのスタートでした。
密かに活躍しているシステム、
開発者は私です。
使いづらいところはないか、どうすれば作業効率がもっと良くなるか。現場で作業するメンバーへのヒアリングを行い、その都度改善を重ねていった半年間。正確な数は記憶していませんが、10回以上は部品棚の引越しをしたように思います。試行錯誤を繰り返した結果、今では部品の置き間違いなどは、ほとんどなくなりました。さらに部品の配置や在庫数などの情報をデジタル上に正確に反映するため、生産管理システムと連携した物流改善用のシステムを新たに構築。取りに行った部品がどの場所で保管されその正式名称は何なのか、部品出庫の作業時に手書きで用紙に記入していたものを、バーコードを読み込むだけで専用用紙が自動発行されるようにしたのです。部品間違いを防ぐ新たな仕組みづくりを、という上長の発案のもと、システム構築をすべて私に任せていただきました。といっても、マクロを活用したごくごくシンプルな仕組みで、立派な名前がついた大層なシステムではないのですが(笑)。すでに運用は始まっており、部品出庫作業の工数削減や誤品防止などの成果に結びついています。
ものづくりを支える仕組みをつくる。
なくてはならない仕事。
生産管理も社内SEも、縁の下の力持ち。表舞台で注目を集める仕事ではありません。けれども、どちらも工場を支えるために、なくてはならない仕事だと思っています。世界的なシェアをもつミツトヨ製品をつくる上で、精度は絶対に維持しなければならないもの。裏方として仕組みづくりを担うことは、ミツトヨの品質を守り、生産性を高めることにつながっている。自分の仕事に、そんな誇りを持っています。自由な裁量で仕事ができ、若手にもチャンスがたくさんある。ミツトヨで働くからには、より良い仕組みづくり、環境づくりにこれからも挑戦していきたい。常に心がけているのは、ちょっとしたコミュニケーションです。メンバーとの何気ない会話、日々のやり取りを繰り返す中で、現場からも「少し相談があるんやけど今いい?」と声をかけられる場面も増えてきました。みんながちょっと言いにくいこと、作業をする上での不満やストレス。現場の課題にどんどん切り込んで、壁を壊していく。システムというものは、本来そういう役割を担うものだと思うのです。生産管理兼社内SEとして、あちらこちらに首を突っ込んで、より良い工場づくりにも貢献していきたいと思っています。
私が見つめる「測る」の先まず、自分から変えていく
会社をもっとよくしよう。工場をもっとよくしよう。そんな雰囲気があるのが、ミツトヨのいいところだと感じています。自分から積極的に手を上げて、いい方向に変えていこうという意志のある人には本当にぴったりな職場。ミツトヨのこれからを、まず自分から変えていく。そんな気持ちで私自身、働いています。