入社のきっかけ

大学では物理化学を専攻し、原子レベルの物質の性質を研究。分析・測定の奥深さに魅力を感じて、それらに携われる業種を中心に就職活動を行う。中でも、精密測定で世界トップクラスの技術を扱うミツトヨに惹かれ入社を決めた。

現在の仕事内容

入社以来、三次元測定機の機械設計・開発に従事。入社3年目までは、量産機の特注対応などを通じて現行機の技術理解を深め、現在は主に、新商品の試作・評価の業務を行っている。

つくっているのは、
ミツトヨと、ものづくりの未来。

機械設計開発を通じて、既存の三次元測定機をより高精度に、より効率的に稼働させることはできないか。あるいは、今までにない新しい商品を生み出すことができないか。日々、そうしたミッションに取り組むことが私たちの部署の役割です。その中でも私が主に担当しているのは、精度課題に関する業務。μm(マイクロメートル)単位での精密測定を実現するために、ミツトヨの測定器を構成する各パーツや、測定機全体の試作・評価を行っています。新商品の開発では、プロジェクトの詳細がまだ決まっていない調査段階から携わることも。こうしたケースでは自由度が高いからこそ、自分の技術・知識が試されるプレッシャーがありますが、その分、形となった時の充実感は大きいですね。ミツトヨは精密測定における世界最高水準の精度で、業界をリードし続けてきた会社です。ここで新たな商品や価値を生み出すことは、ミツトヨの未来だけでなく、広く世の中のものづくりの未来をつくることである。そんな誇りをもって、仕事に取り組んでいます。

想像力を、設計のその先へ。

私にとって自分の意識を高める経験となった仕事は、入社3年目に携わった既存商品のリニューアルプロジェクト。数年前につくられた三次元測定機の一部の設計を改良し、測定効率を高めることが目的のものでした。内容は特別複雑ではなく、また、タイトなスケジュールだったため、「まずは納めることを優先しよう」という想いがあったのかもしれません。組立てしづらい設計をしてしまい、生産部門に引き渡した後に、再度設計し直すことになってしまったのです。結果的に生産部門への負担も、時間的なロスも生んでしまい、申し訳なさと悔しさが溢れました。このときに思い出したのが、入社直後の研修で生産部門の責任者の方から言われた「設計が手を抜くと、生産の段階でずっと無駄が続くからね」という言葉。今回の失敗でその言葉の重みを痛感することとなりました。机上の設計ではなく、組立てやメンテナンスなど、さまざまな部署の工程にまで想像力を働かせた設計。それこそが、本当の意味で価値のある設計なのだ。この件以降、そうした意識を心の真ん中に置くようになりました。そしてこの意識が、効率化やコストダウン、ひいては会社全体の利益につながるのだと考えています。

巨人の肩に乗り、
新しい挑戦を続けていく。

ミツトヨには、長年蓄積されてきた実績とノウハウがあります。また、高精度の三次元測定機や校正レーザー干渉計などが気軽に使える研究施設が整備されています。日々、そうした世界最高峰の技術に触れ、吸収できることがミツトヨの設計開発職の何よりの魅力だと思いますね。そして、恵まれた環境を最大限に活かすために必要なのが、一人ひとりの好奇心なのではないでしょうか。例えばこの道数十年、60代の大ベテランの先輩も常に新しい技術を追い求めており、興味や関心を持ってからの行動力がすさまじい。そんな情熱を持った社員の力が、ミツトヨの長い歴史を築きあげてきたのだと思います。まだまだ若手の私も、先輩方のバイタリティに負けるわけにはいきません。好奇心に従って、自分の頭の中にまだ見ぬ未来を大胆に描く。そして、トライアンドエラーを繰り返しながら、最高精度の技術によって形にしていくーー。世の中のものづくりの根幹を支える使命感を持ち、これからもμmの世界と向き合っていきたいと思います。

私が見つめる「測る」の先補正技術の追求で、SDGsに貢献。

現在、私が力を入れているのは、測定における補正技術です。通常、測定機自体を頑丈な構造にしなければ、測定時に発生する振動や歪みによって、誤差が生まれてしまいます。その振動や歪みを計算に入れる補正技術は、機器の軽量化や、少ない材料での製造を実現するもの。測定精度を維持しつつ、輸送・製造コストの削減につながるため、会社が推進するSDGsの観点からも追求していきたいと思っています。

商品開発

仕事内容

ミツトヨの計測技術とお客様のニーズをつなげて商品化するのが商品開発の仕事です。 ミツトヨの商品は手のひらサイズの測定工具から電装システムやアプリケーションソフトを搭載した測定装置システムまで様々。 機械・電気・光学・制御・ソフトなど複数の開発者がプロジェクトを組んで一つの商品開発をします。 商品の企画から商品設計、試作、分析評価、そして量産準備までがメインですが、営業サービス部門と協力した市場マーケティングやお客様への技術説明、製造部門と協力した量産体制構築など部門を超えて上流から下流まで、モノづくり全体を担っています。

やりがい

自分の開発した商品が世界中のユーザーに使われ、そしてモノづくり業界の未来を担えるという醍醐味を味わうことができます。