自分なりに測り続ける、購買の最適解。
K.S入社: 2019年 新卒入社職種: 購買
入社のきっかけ
学生時代に秘書検定を取得していたこともあり、事務員の仕事を探していた。知り合いも多く就職していたため、以前から知っていたミツトヨ。好きな地元で働ける魅力に加えて、会社の温かな雰囲気も入社の決め手となった。
現在の仕事内容
志和工場で必要な部品を調達する仕事。納期の厳守はもちろん、部品の精度や価格を精査する。取引先である商社やメーカーとの交渉をはじめ、ミツトヨ社内でも部署を超えたコミュニケーションが必要となるポジション。
ミツトヨのものづくりは
私たちから始まる。
0.1μmの精度を誇るミツトヨの測定器。製造に必要な部品も、その一つひとつに高い精度が求められます。購買部は、部品をメーカーや商社から調達し、工場内での管理を担う役割。いわば、ミツトヨのものづくりの鍵を握る重要なポジションだと思っています。測定器の精度を守り抜くために、当然ですが品質は絶対にゆずれません。また新製品の生産がはじまるときには、新たな部品の調達が必要になるため、その発注先を新たに選定することも購買の仕事です。これまでの取引実績や、各社の強みを踏まえて複数社に相見積もりをとり、サンプルを入手。そこからミツトヨ社内での品質検査を経て場合によってはもう一度、試作からやり直すこともあります。品質も、納期も、それから価格も、何ひとつ妥協することなく、生産開始に間に合うように調整していく。社内外の多くの人々との協力や連携が欠かせない仕事です。
突き詰めれば、人対人。
コミュニケーションに作戦を。
購買として入社してから4年目。バイヤーとしての力が試される出来事がありました。世界的な半導体不足により、測定器の生産にも影響が及んでいたのです。とくに半導体のパーツを必要とする、光学顕微鏡は部品の供給が間に合わず、一時的に出荷停止となる異例の事態。志和工場では、購買担当を増員して、なんとか一台ずつでも出荷につなげようと、メーカーに問い合わせる日々が続いていました。どうすれば入荷次第、いち早くミツトヨに部品を納品してもらえるか。先方の担当者をいかに巻き込めるか。交渉の仕事は突き詰めれば、人対人。コミュニケーションの量を増やすだけでなく、質を高めることも意識していました。例えば、忙しい先方を煩わせないために、電話はなるべく端的に。要件をまとめたメモを常に用意しました。夜勤でお疲れかもしれないからお電話は午前中ではなく、夕方にかける。価格や納期などは社内にも掛け合って、最大限先方の要望に応える。自分なりに立てた作戦を挙げれば、きりがありません。
「あなたのためなら」と
信頼されるバイヤーへ。
毎日のようにお電話をし続けた結果、先方の社長に「もううるさいけん、やるよ」と言わしめたことも(笑)。半導体不足も徐々に改善し、最終的には製品を安定供給できるまでに回復したのですが、しつこいくらいお電話していた取引先からは「Sさんが担当でよかったよ」とお褒めの言葉をいただきました。もちろん、こちらからお願いするばかりではなくて、先方の要望を社内に通すために一生懸命動いたことで、信頼してもらえたのかもしれません。多少納期が厳しいときにも「Sさんのためなら、やるよ」と言ってくださるメーカーも少しずつ増えてきました。さらに交渉力を磨くために、いまは知識を身につけたいと思っています。私が尊敬する上司は、交渉の達人。どんなピンチにも決して焦らず、忙しさにのまれない。相手を丸め込むようなことをしなくても、自然と「○○さんが言うならやります」とメーカー側から言われるほど、一目置かれる存在です。購買以外にも組み立てや品質管理など様々な部署を経験されていて、社内外の事情に精通している。その知識の深さや、人としての魅力に、少しでも追いつきたい。そしていつかは上司のように、私も課をまとめる存在になっていきたいと思っています。
私が見つめる「測る」の先働きやすい場をつくりたい。
ゆくゆくは社員をマネジメントの立場にも挑戦したいです。一緒に働く仲間が気持ちよく仕事ができる場をつくれるリーダーになるのが目標。お手本は私の上司です。目標に近づくためにも、今後は他部署の仕事も経験して知識と経験を身につけていきたいです。