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手書き記録からの脱却!
測定器用パソコンインタフェース機器とエクセルの活用による検査結果記録の効率化
営業技術部 営業技術1課 副主査 小林 博厚

 ミツトヨでは弊社製のデジタル式測定工具に共通して採用されているミツトヨ独自の出力仕様「デジマチック出力」に対応し検査データを簡単にパソコンに取込むことが出来る有線式インタフェース『USB-ITN』、無線式インタフェース『U-WAVE』を用意しています。また単に数値を直接入力できるだけでは物足りず、ワンステップ上の効率化をお求めのお客様に対しては、検査記録業務のソフトウェアとして最もよく使われているMicrosoft Excelと連動して更なる効率化をはかれるデータ収集用オプションソフト『USB-ITPAK V2.0』(標準価格 29,800円)も用意しました。標準のExcelの機能だけでは実現困難な内容も自分でマクロプログラムを組むことなく簡単な設定をするだけで実行できる便利なツールとなっています。
 本稿では計測結果の手書き記録をなくし「計測データの電子化への取り組み」のファーストステップに最適なツールとして、これらの有線・無線のインタフェース機器とExcel専用のデータ収集ソフトウェアについてご紹介します。
1. 有線式インタフェース『USBインプットツール ダイレクト USB-ITN』
 まず計測データの手書き記録からの脱却を簡単な操作で、しかも安価に実現可能な『USBインプットツール ダイレクトUSB-ITN』についてご紹介します。『USB-ITN』はデジマチック出力機能付き測定器とパソコンを直結する有線式USBインタフェースです。(図1参照) パソコンのUSB端子に接続するだけでHIDキーボードデバイス(Windowsの標準ドライバ)として自動認識されるため、特別なソフトや設定は不要で、データ出力スイッチを押した時の測定器の表示値をExcelなどの汎用ソフトに簡単に取込むことができます。
図1 USBインプットツール ダイレクト のシステム構成
2. 無線インタフェース『U-WAVE』
 次に無線タイプのインタフェース『U-WAVE』をご紹介します。デジマチック出力機能付き測定器に専用ケーブルで接続する『U-WAVE-T(ブザーまたはIP67タイプ)』と付属のUSBケーブルでパソコンに接続する『U-WAVE-R』とで構成されます。(図2参照)通信距離は20m(見通し)で1台のU-WAVE-Rに最大100個のU-WAVE-Tが登録可能です。USB-ITNと違って付属の設定ソフト(U-WAVEPAK)をインストールして初期設定が必要ですが、一回設定すれば後は使用時に標準付属のキーボードインタフェースソフトを起動するだけでExcelなどのキーボード入力可能なソフトへの数値取込みが可能となります。
図2 ワイヤレス通信システム U-WAVE のシステム構成
 この有線(USB-ITN)や無線(U-WAVE)のツールを使えば特別なソフトウェアは必要なく、パソコンに詳しくない人でも簡単にExcelに計測結果を記録できることから、数値を手で書いたりパソコンにキーボード入力する必要はなくなり、検査業務の効率化が図れると共に記入ミスなどのヒューマンエラーの要因が排除できるのでデータの信頼性も向上し計測データの電子化のファーストステップとしては十分な効果が得られます。
では次の効率化の課題はなんでしょうか。数値の入力作業自体はワンタッチで取り込める様になり手間がかからなくなりますが、それ以外にも量産品の検査業務などでは、日々同じ手順で繰り返されるExcelの操作に関わる作業が多々あり、更なる効率化の余地が残っています。
<量産品検査などのルーチンワークで効率化が可能な操作例>
・ 入力先のExcelファイルを開く
・ データ入力の開始位置の選択
・ 次の測定項目に移る改行時のカーソル移動、他
 この様な同じ操作を毎回行う事は作業者の負担となり、慣れによる操作ミスの要因にもなります。Excelに詳しい人がいればExcelでマクロプログラムを組むことによりルーチンワークの検査手順を自動化することが可能ですが、それ程のスキルを持った方が近くにいることはほとんどなく、簡単には効率化できないのが現状と思われます。
 ミツトヨではこの課題を解決すべく、データ入力位置を自動的にナビゲーションすることが出来るようなオプションソフトウェアUSB-ITPAK V2.0を用意いたしました。
3. Microsoft Excel専用計測データ収集ソフトウェア『USB-ITPAK V2.0』(標準価格 29,800円)
 USB-ITNとU-WAVEに対応したExcel専用のデータ入力ソフトウェアです。検査手順を作成でき繰返しのある量産品の検査業務の効率化に有効です。USB-ITPAKは2010年6月にリリース(USB-ITNと一緒に)されましたが2013年5月にVersion2.0にアップグレードされ下記機能が強化され更に利便性が向上しました。
<主な新機能>
・ 無線U-WAVE対応・・・有線のUSB-ITNのみ接続可能でしたが無線にも対応しました。 
・ タイマー入力機能・・・手動での入力指示だけでしたが一定の間隔で自動入力指示が可能となりました
・ 測定日時表示機能・・・順次測定・一括測定でデータ入力日時を表示する機能を追加しました
 その他 Windows8対応、64bitOS対応など
USB-ITPAK V2.0ではお客様の様々な測定用途に対応するため下記の3つの測定モードを用意しております。
① 順次測定 ② 個別測定 ③ 一括測定
 3つの測定モードについてその用途を具体的な事例でご紹介いたします。
3-1) 順次測定モード
 順次測定では1名の作業者が複数の測定器を持ち替えながら順番に1データずつ入力していく作業を想定したモードです。図3に具体的な事例を示します。事例では最初にマイクロメータで10データを測定し、ノギスに持ち替えて5データを測定、最後に目視で外観検査の「OK」「NG」をフットスイッチで入力します。手順登録の内容は入力先のExcelの[ブック]―[シート]―[入力範囲]−[移動方向(右・下)]を設定し、どの測定器(USB-ITNまたはU-WAVE-T)から入力するのかを列または行単位で指定します。順次測定ではフレキシブルな入力パターンに対応するために、複数の手順を組合せて1つの検査として実行できるため、入力範囲が連続していなかったり移動方向が右や下で交互に変わる場合でも、条件ごとに測定手順を作りそれを連続して実行できます。またオプションのフットスイッチ(USBフットスイッチアダプタUSB-FSW経由で接続)を「データ要求」だけではく「データキャンセル」「文字入力」など役割をソフト側で設定して使い分けが可能です。U-WAVEで「データキャンセル」をする場合はデータスイッチを長押し(2秒以上5秒以下)することにより、直前に入力したデータを取り消すことが出来ます。
順次測定
1台または複数の測定器(USB-ITN、U-WAVE経由)を使用して、あらかじめ登録した手順通りに1データずつ順番に入力する測定方法
図3 順次測定モード 使用事例
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