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USER REPORT
カメラの歴史とともに歩んできた技術と信頼の精密プレス加工メーカー
静岡県富士宮市 株式会社エヌビー精密 様
代表取締役 西村 正志 様

所在地:静岡県富士宮市上井出3831
設立:1974年6月
事業内容:産業機器・民生通信機器・光学機器・コンピュータ・ 弱電機器等の金型製造及び精密部品・板バネ・コネクタ・端子の製造・販売
URL:http://www.nb-sj.co.jp/

今回のユーザレポートは、高精度な精密プレス加工部品でメーカーから厚い信頼を集める株式会社エヌビー精密様をお訪ねしました。かつて神奈川県内に本社を構えていた同社ですが、事業拡大に伴い、現在の富士宮市には、1989年に金型工場を移転、1994年に全面移転しました。富士山を仰ぎ見る恵まれた環境のもとで生み出される高精度な製品と、品質保証の取り組みについて伺いました。
アナログ一眼レフ全盛期から35年以上にわたり絞り羽根を手掛ける
左から、取締役部長 鮎川 亮太 様
代表取締役 西村 正志 様 常務取締役 岡村 真澄 様
 エヌビー精密は、金型設計・製造からプレスまで一貫して行う金属プレス加工メーカーです。高度な技術を必要とする極薄、極小のプレス加工部品を得意とし、 光学機器、家電、通信機器、自動車など、幅広い製品分野の部品を手がけています。
 同社の主力製品であり、創業以来35年以上に渡って製造してきた思い入れのある製品が「絞り羽根」です。絞り羽根とは、カメラの「絞り」を調整するための部品。重なり合う板状の「羽根」数枚が連動し、光の通り穴を多様に変化させます。エヌビー精密が製造する絞り羽根は、厚さ0.04mmという極薄の焼入特殊鋼材を用い、正確かつ精緻な加工と完璧な仕上げに同社の技術が光ります。
最新の金型生産設備
 1970〜80年代の一眼レフカメラブームの最中、エヌビー精密はその技術力を買われてカメラや交換レンズに使用される絞り羽根を大量に製造し、事業を拡大しま した。株式会社エヌビー精密 代表取締役 西村正志様は、「当時、国内市場を席巻するペースで絞り羽根を作っていました。うちは光学業界に育てていただいた、といってもいいですね」と振り返ります。
 デジタルカメラが主流になった現在でもエヌビー精密の羽根は世界で重用され、スチールカメラのみならず、ビデオカメラや防犯カメラ、さらには航空宇宙用などの特殊カメラにも同社の羽根が使用されています。
画像測定機を活用して精密プレス加工部品を測定
ミツトヨの画像測定機
 ものづくり技術とともに、エヌビー精密が大切に育んできたのが品質保証体制です。品質に対する要求が年々厳しさを増す中、エヌビー精密は創意工夫を凝らし、 お客様に納得してもらえる品質保証体制を確立してきました。その要となり活躍しているのが、ミツトヨの画像測定機 クイックスコープとクイックビジョンです。その他に表面粗さ測定機サーフテストSJ-401もご活用いただいています。
 ミツトヨの画像測定機を初めて導入いただいたのは15年前のこと。膨大な数量のリードフレームを自動測定するため新たな測定機を探し奔走していた西村社長は、ミツトヨの本社展示工場でクイックスコープをみて、「『これなら役立ちそうだ』とビビッと感じた」(西村社長)といい、導入を即決したといいます。
 現在、精密プレス加工部品の形状全般をクイックスコープとクイックビジョンで測定しているほか、活用範囲は多岐にわたります。
 常務取締役 岡村 真澄様、取締役部長 鮎川 亮太様は、「お客様からの要求は厳しいのですが、測定により『我々は、このように管理しています』ということをデータで証明できるのは、当社にとってもい いことです。測定に関しては、絶対的な自信ができつつあります。最近は受注した部品の精度保証の方法を、我々が考えて提示することが増えました」と語り、同社の品質保証体制が着実に築かれていることを強調します。
エヌビープレシジョンタイランド
 ものづくりのグローバル化が進む中、エヌビー精密はさらなる成長を目指して1999年、タイにエヌビープレシジョンタイランドを設立しました。当地でも日本と同等の技術で精密プレス加工部品を製造しているのはもちろん、クイックスコープとクイックビジョンを導入して日本本社と共通の品質保証体制を敷き、同じノウハウで測定を行うことによって高い品質を確保しています。2011年10月にタイ中部で発生した大洪水では、「水かさがあと40センチ増すと、耐えられなかった」(西村社長)という危機的状況に陥りましたが、西村社長のご子息で現地責任者の西村陽介様をはじめ、関係者の必死の努力により浸水をまぬがれることができたそうです。
 エヌビー精密は現在、日本とタイ工場が連携して精密部品を量産するスタイルを確立しています。時代が変わり、ものづくりの環境が変わっても、技術と品質に 真摯な姿勢で臨み、新たな課題に挑み続けるエヌビー精密は、これからも躍進されることでしょう。

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