ニーズに応じて機能を選べるハイブリッド表面性状測定機 「FORMTRACER Avant」シリーズを販売開始
FTA-S4D3000(表面粗さ測定用検出器搭載、モニタアーム付き)
株式会社ミツトヨ(本社:川崎市高津区、代表取締役社長:沼田 恵明)は、表面粗さ測定と輪郭形状測定を1台で実現するハイブリッドタイプの表面性状測定機「FORMTRACER Avant」シリーズを開発し、本年8月より販売開始いたしました。ミツトヨは、これまで表面性状測定機のラインアップとして、表面粗さ測定機「SURFTEST」、輪郭形状測定機「CONTRACER」、そして両方の測定に対応するハイブリッド機「FORMTRACER」の各シリーズを展開してきました。「FORMTRACER Avant」シリーズは、これらの製品シリーズを統合・再編した、表面性状測定機の新シリーズです。
「FORMTRACER Avant」シリーズは、検出器を交換することにより、表面粗さ測定と輪郭形状測定のどちらの用途にも使用できるように設計されています。
ラインアップは、表面粗さ測定と輪郭形状測定に1台で対応するハイブリッド機「FORMTRACER Avant D3000/4000」、表面粗さ測定機「FORMTRACER Avant S3000」、輪郭形状測定機「FORMTRACER Avant C3000/4000」です。このうち、「S3000」と「C3000/4000」は、輪郭形状測定用検出器あるいは表面粗さ測定用検出器を追加導入することにより、「FORMTRACER Avant D3000/4000」同様にハイブリッド機としてご活用いただけます。
検出器の着脱にはサムターンクランプレバーを採用しており、工具を用いることなく平易かつ迅速に交換することができます。交換後は、輪郭/表面粗さ検出器の種別を自動認識するので、検出器切替スイッチの操作忘れによる誤動作や、誤動作に伴う検出器破損の心配はありません。
測定機能では、高速移動(X軸:最大80 mm/s、Z2軸:最大30 mm/s)、測定速度の高速化(X軸:30mm/s)を実現しています。また、測定パートプログラムの作成を強力にサポートするパートプログラムキーを搭載した新型リモートボックスが、測定作業の効率化を支援します。筐体デザインは従来の各シリーズから一新し、先進性と創造性を想起する力強いカラーリングを採用しました。
本年9月11日(水)~13日(金)、東京ビッグサイト・南展示棟で開催される「測定計測展2019」、ミツトヨブース 南1ホール 小間No.M-44に出展します。
ミツトヨは日々進化するものづくりの未来へ、精密測定で社会に貢献しています。
主な仕様
表面粗さ測定時 | |||
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測定範囲 | X軸 | 100mm | 200mm |
Z1軸 | 800 μm、80μm、8μm | ||
真直精度 (X軸水平姿勢時) | (0.05+0.001L)μm、L=駆動長さ(mm) | (0.1+0.002L)μm、L=駆動長さ(mm) | |
輪郭形状測定時 | |||
測定範囲 | X軸 | 100mm | 200mm |
Z1軸 | 60mm(水平状態より±30 mm) | ||
真直精度 (X軸水平姿勢時) | 0.8 μm/100 mm | 2 μm/200 mm |
主な特長
- 高速移動(X軸:最大80 mm/s、Z2軸:最大30 mm/s)、測定速度の高速化(X軸:30mm/s)により高スループットを実現します。
- サムターンクランプレバーの採用により工具を使わず、かつコントローラの電源をOFFせずに検出器を交換できます。
- すべての接続ケーブルを測定機に内蔵し、接続ケーブルを気にせず測定が可能です。
- 駆動部傾斜装置を搭載しています(一部の機種を除く)。
- Z1軸検出器には衝突安全装置が内蔵されているので、万一、検出器本体がワークや治具に干渉した場合でも自動停止します。
- 測定パートプログラムの作成を強力にサポートするパートプログラムキーを搭載、操作性を追求した新型リモートボックスを採用しています。
販売見込み
販売時期 : 2019年8月より受注開始
初年度販売台数見込 : 300台(国内販売のみの場合)