過酷な加工現場でも三次元測定が可能 -現場対応型CNC三次元測定機 MiSTAR555の販売開始-

商品 プレスリリース
2019年04月10日

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株式会社ミツトヨ(本社:川崎市高津区、代表取締役社長:沼田 恵明)は、現場対応型のCNC三次元測定機MiSTAR555を2019年5月より販売を開始します。

MiSTAR555は、X軸ビームを片持ち構造とする開放的な構造設計を採用、測定者が前、後、右の3方向から容易に測定物の設置と測定作業が可能で、使いやすさを徹底追及しました。10℃~40℃の幅広い温度環境下での精度保証、エア源不要でAC100Vの電源供給のみでどこにでも設置できる簡易性、設置面積を従来の門型三次元測定機の約70%(当社比)に抑えた省スペースで、生産エリアで特別に環境を整えることなく過酷な加工現場でも高速・高精度なCNC三次元測定が可能な耐環境仕様です。

更に、測定機器には工作機械と同様に、稼働状況やシステムダウンさせないための測定機器自体の情報を可視化することが求められています。ミツトヨでは、スマートファクトリーに求められる稼働状態や予防保全のための積算履歴等をモニタリングできる技術SMS(Smart Measuring System)を開発し、このMiSTAR555に搭載。今後、スマートファクトリーに本格対応します。

本年4月17日(水)~20日(土)、東京ビッグサイト・青海展示棟で開催される「INTERMOLD2019 (ミツトヨ・ブース Aホール 小間No.A-401)」と本年4月17日(水)~19日(金)、ポートメッセなごやで開催される「第4回名古屋機械要素技術展(ミツトヨ・ブース 第2展示館 小間No.24-6)」に出展します。

日々進化するものづくりの未来へ、ミツトヨは精密測定で社会に貢献します。

特長

1.耐環境性の向上
インライン対応CNC三次元測定機MACHシリーズで培った技術により、10℃~40℃の幅広い温度環境下で安心して使用できる構造体を実現。また、新開発した高ロバストABS測長スケール及び各軸案内のガイドにより、オイルミスト・塵埃等の汚れへの耐性に優れています。

2.設置場所を選ばない
本体構造をコンパクト化、また、コントローラやパソコン等を設置台内部に格納し、システム全体の設置面積を低減しています。

3.使いやすさの追求
タッチパネルや各種ソフトウェアの充実による簡単操作で、測定品質の安定化や効率化、リードタイムの短縮に貢献できます。また、クランピングツールの使用により、専用治具をその都度製作することなく、様々な測定物を容易に設置できます。

4.高精度形状測定
高精度形状測定が可能なスキャニングプローブに対応しています。また、スタイラスチェンジャーの使用で、複雑形状の測定物を効率的に測定できます。

5.見える化
ネットワークにより製造工程の情報を一元管理する機能を実現しています。測定機自体の状態を示すCondition Monitorならびに測定機器の稼働状況を示すStatus Monitorにより、ダウンタイム時間の分析および削減を実現し、生産性の向上、保守管理の向上を図ります。また、MeasurLinkにより測定機器のデータをリアルタイムで収集・分析することで測定物の品質を維持します。

6.造形的な美しさ
測定精度を向上するために構造体の最適化を図り、スマートなパーツ配置やリブ形状の採用など各種構成要素を圧迫感を感じさせないために、極限まで追求することで、省スペースでコンパクトなデザインを実現しています。

主な仕様

・測定範囲 : 570(X)×500(Y)×500(Z)mm
・最小表示量 : 0.0001mm
・本体精度(E0,MPE) : (2.2+3L/1000)μm
・案内方式 : 各軸共リニヤガイド
・最大合成駆動速度 : 606mm/s
・最大合成加速度 : 2695mm/s2
・測長方式 : リニヤエンコーダ
・精度保証範囲 : 10℃~40℃
・測定物の最大質量 : 120kg
・機械本体の質量 : 655kg

価格と販売見込み

発売時期 : 2019年5月より受注開始
システムセット価格*1 : ¥9,000,000- ~
*1標準価格には消費税は含まれておりません。
初年度販売台数見込 : 100台 (国内販売のみの場合)

本件に関するお問合せ先

株式会社ミツトヨ 国内営業推進部

電話:(044)813-5410

ファクス:(044)813-5433

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