内径測定器の使い方、基礎知識
各部の名称(ホールテスト)
特別注文品(ホールテスト・ボアマチック)
特殊形状の内径測定が可能な商品を1台からでも製作いたしますので、お気軽にご相談ください。ただし、場合によっては精度保証用のマスタゲージが別途必要になります。ご了承ください。
※その他用途に合わせて製作いたします。
※価格、納期などは特注内容により異なります。
※ご用命の際は、最寄りの弊社営業所までご連絡ください。
読み取り方法
目量 0.005 mm
①スリーブの読み 35 mm
②シンブルの読み 0.015 mm
ホールテストの読み取り 35.015 mm
測定位置による測定値の変化
ホールテストの場合、商品の機構上、測定子全面で測定する場合と測定子の先端 のみで測定する場合とで測 定値が異なります。 測定の際には同じ条件で基点合せを行ってください。 測定子先端で測定する場合は、測定子先端で基点合せを行ってください。
寸法偏差(棒形内側マイクロメータ)
図-1のように穴の軸方向に傾く場合の偏差を算出すると下図のようなグラフ値になります。図-2のような軸穴に対して左右に傾く場合の偏差は、下図のグラフ値とほぼ同じで、マイナス値として表われます。
エアリー点、ベッセル点
基準棒や、棒形内側マイクロメータを水平に支持する場合、自重によってたわみが生じます。
エアリー点は、2点支持において両測定面が最も平行になるような支持点をいいます。
ベッセル点は、2点支持において全長の誤差が最小になる支持点をいいます。
シリンダゲージの基点合わせ
セットリング、円筒マスターゲージによる基点合わせ
基準器となるセットリングまたは円筒マスターゲージにシリンダゲージを差し込み、シリンダゲージを揺動させて測定子が最も押し込まれた点をゼロまたはプリセット値に合わせます。(指示器がダイヤルゲージの場合は目盛板を回転させます。デジマチックインジケータの場合はプリセットまたはゼロセットにします)
外側マイクロメータによる基点合わせ
- (1)ゲージブロックを使用する場合
マイクロメータに基準となる寸法のゲージブロックを挟みます。マイクロメータをクランプしてからゲージブロックを抜き取ります。マイクロメータの測定面の間にシリンダゲージを差し込んで揺動させ、測定子が最も押し込まれた点をゼロまたはプリセット値に合わせます。 - (2)ゲージブロックを使用しない場合
下図のようにマイクロメータのヘッド側(スピンドル側)を下向きにして縦姿勢で固定し、測定面間を基準となる寸法に調整します。このとき、マイクロメータはクランプしないでください。マイクロメータの測定面の間にシリンダゲージを差し込んで揺動させ、測定子が最も押し込まれた点をゼロまたはプリセット値に合わせます。
マイクロメータでは、ガイドによる求心作用が得られないため、ある程度の熟練が必要です。ゲージブロック、ハイトマスタ、シリンダゲージゼロチェッカでも外側マイクロメータと同様の方法で基点合わせが可能です。