機械学習などの先端技術を駆使し、
「製造現場を変える測定技術」を実現したい

商品開発(ソフトウェア)

2014年入社

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当社の精密測定機器の開発のためには機械、電気電子をはじめ様々な技術が必要不可欠だ。そして、実はミツトヨのほとんどの製品にはソフトウェアの技術が用いられている。とりわけ画像測定機や三次元測定機において、ソフトウェアは測定に関する精度・速度の鍵を握るファクターの一つ。2014年入社の彼は、機械系卒ながらアルゴリズム開発に精通したソフトウェアエンジニアだ。先端技術を貪欲に吸収しイノベーションを目指す、仕事の醍醐味とは。

Q.01入社動機を教えてください

技術者としての将来を見据え、
機械系出身ながらソフトウェア開発者へ

私は大学では機械工学を専攻し、大学院ではプラズマを使って細胞やウイルスの反応を調べる研究をしていました。その一方、ゲームを作るサークルに入ったのがきっかけで、プログラミングを独学で習得し、メカとソフト、両方のモノづくりに興味を持つようになりました。就職活動時にメーカーでのソフトウェアエンジニア職を目指したのは、「機械を専攻したからメカエンジニアという決まり切った選択より、機械をよく知るソフトウェアエンジニアの道に進む方が将来の可能性が広がるのでは」と考えたからです。中でもミツトヨは、あらゆる製造業と切っても切れない関係にある測定機メーカーです。今後の日本にとって不可欠な会社であると感じ、入社を決めました。

Q.02現在の仕事を教えてください

新型測定機の性能を高めるための、
画像解析アルゴリズムを開発

私は画像解析アルゴリズムの開発を主に手掛けています。特定の製品のためというよりは、近い将来に開発される測定機に共通して役立つものを目指しています。画像測定機や三次元測定機において、画像解析機能は欠かせません。なぜならセンサーから取り込まれた画像データは、ノイズや歪みを含んでおり、精度が落ちてしまうからです。これを自動的に補正し、精確なデータとして解析するのが画像解析アルゴリズムです。測定が難しい物体を安定かつ高精度に計測できるというメリットがある一方、補正をかけすぎると実際値とのズレが生じてしまうところが画像解析の難しさです。データの基となっている物理現象を無視しないよう、常に気を付けています。

Q.031日の流れを教えてください

タイムラインが長いものは横へスクロールできます

  • 9:00
    出社・メール等確認

    フレックス制度導入部署なので、出社時間はまちまちです。始めはメールや業務連絡を確認します。

  • 13:00
    報告・打ち合わせ

    細かい報告は逐次行っているため、次に何をすべきかに焦点を絞って短時間で行います。

  • 9:10
    実験・開発

    業務の基本は計画に基づいた実験と開発になります。体を動かして実験装置を操作することが多い日もあれば、ひたすらモニタを眺めながらプログラミングする日もあります。

  • 18:00
    退社

    実験装置等の後片付けを済ませて帰宅します。

  • Q.04仕事の面白さを教えてください

    学会参加などを通じて新技術を学び、
    「ノウハウのないモノづくり」に挑む

    ミツトヨのエンジニアはパソコンの前でプログラムを書くだけではなく、様々なデバイスを扱い、プログラム通りに動くか試験を繰り返しながら開発を行います。モノづくりに携わっているという実感が得られるところは、この仕事の面白いところだと思います。さらに画像解析技術は今、飛躍的な進歩を遂げており、最新の技術をキャッチアップしながら「まだノウハウがないものをつくる」ことがチームのミッションです。そのために私は、画像処理や精密工学の学会に参加することで知見を蓄えています。学会が開かれるのは平日ですが、部署全体で技術向上を推奨しているため、気兼ねはいりません。常に新しい技術に触れられることにワクワクしますし、そこで得た知見を社内の様々な人と議論しながら、開発に活かせることにやりがいを感じます。

  • Q.05これから挑戦したいこと

    新技術を社内に発信し、
    ソフトウェアからミツトヨを変えたい

    私の目標は、機械学習をはじめとする先端技術をいち早く取り入れ、ミツトヨにとって画期的な測定技術を開発することです。たとえば近年、製造業では測定の効率化のために「インライン測定」が注目されています。
    今までは生産された製品の一部を抜き取り、検査室に持ち込んで計測するのが一般的でしたが、より効率的に計測するために製造ライン上に測定機を組込みスピーディーな検査を可能にするのがインライン測定です。製品が少量多品種の場合、現在の技術では困難とされています。それを実現する技術の一つが機械学習であると私は考えています。もし完成すれば、ミツトヨにとってはもちろん、製造業全体にとっても画期的な製品となるに違いありません。こうした技術革新を起こすには、新しい技術だけでなく既存の確立された技術に対する理解も深める必要があります。そして、製品としてリリースするためには会社全体のレベルアップが必要です。そのためにも、今後は身につけた知識を積極的に社内で発信し、多くの人から頼られるエンジニアになりたいです。

一緒に働く同僚から見て一言

積極的に新しい知識や技術を習得しながら着実に開発業務を行ってくれており、とても頼もしい存在です。

MESSAGE

気兼ねなく質問できる職場で、
モノづくりを幅広く楽しめます

ミツトヨでは一製品の企画から、設計、試作、リリースまで全体を経験することができますし、私たちソフトウェア技術者も機械設計、光学設計、電装設計、製造など様々な部門と一緒に仕事をしています。製品開発に深く携わりたいという方には適した職場だと思います。さらにミツトヨには「人の良さ」という魅力もあります。私自身も入社以来、同僚や先輩の穏やかさを日々感じますし、そうした環境で自分の意見や想いをしっかりと伝えたり、周りと協力することで、成長していると実感出来ています。

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