ミツトヨのあゆみ

1934年に小さな研究所からスタートし、
世界にその名を知られる
グローバルカンパニーへと飛躍を遂げたミツトヨ。
すべては、「事業を通じて世の中の発展と人々の
幸福に貢献したい」という
創業者 沼田惠範の
ひたむきな情熱から始まりました。
その志は、変化する時代の中で
今も変わらず受け継がれています。

志を受け継ぎ、世紀を超えて

1934

三豊製作所の誕生
マイクロメータの
国産化を目指して

1934年、当時ほぼ100%を輸入に頼っていたマイクロメータを、
創業者の沼田惠範が国産化に向けて取り組みを始めました。
これが、ミツトヨの第一歩です。
1936年、社名を「三豊製作所」へ変更。同年、ようやく最初の量産ロット100個を完成させましたが、
完全無欠の17個だけを残し、他は工場敷地に埋めてしまいます。
これは「検査を甘くして品質・性能に妥協はしない」という決意の表れであり、
従業員全員の心を引き締めるものでした。

会社の沿革

商品の沿革

1934

沼田惠範マイクロメータ国産化のため東京・武蔵新田に研究所を開設

1936

東京・蒲田に蒲田工場を開設、社名を三豊製作所とする

1936

マイクロメータの国産化に成功

1938

株式会社に組織変更、社長に沼田惠範就任

1940

神奈川県川崎市にマイクロメータ量産のための溝の口工場を建設、操業開始

1942

ゲージブロック試作

1943

静電容量式電気マイクロメータ試作

1944

高速フィルムパーフォレータ量産を目的として宇都宮工場を建設、操業開始

1947

マイクロメータ製造技術温存のため広島県・志和に広島研究所開設

1947

マイクロメータ生産再開

自動重量選別機開発

1949

ノギス試作、生産開始

1952

指示マイクロメータ生産開始

「スナップメータ」生産開始

3m外側マイクロメータ(当時世界最大)完成

1953

グラインディングゲージ生産開始

1954

世界への進出
輸出開始と海外法人設立

創業当初から世界を目指していた三豊は、1954年にアメリカで開かれた
第1回国際計量器会議と展示会に、沼田惠範が日本代表として参加。
精密測定機器の世界的な動向や自社の位置づけを確認する機会となりました。
この経験を足がかりとして、1963年には初の海外拠点をアメリカに、
1968年にはドイツに販売会社を設立。
以来、南米、ヨーロッパやアジアなど、世界各国にネットワークを拡大していきました。

会社の沿革

商品の沿革

1954

沼田惠範、国際計量会議(米国)に出席し当社商品の展示も行い輸出への足掛りを作る

1956

シリンダゲージ生産開始

1957

投影検査機生産開始

1958

「ハイトマスタ」生産開始

「テストインジケータ」生産開始

精密石定盤生産開始

ステンレス製小形ノギス生産開始

1959

販売部門を分離し、三豊商事株式会社を設立

マイクロメータの素材からの一貫生産をめざし広島県・呉市に広島工場を建設、広島研究所を吸収

1959

ダイヤルゲージ生産開始

ハイトゲージ生産開始

工具顕微鏡生産開始

1960

表面粗さ標準片開発

大形ノギス生産開始

1961

電気測微指示計生産開始

1962

大越式表面粗さ検査機生産開始

ダイヤルノギス生産開始

1963

米国市場への拠点進出

1963

電気マイクロメータ「ミューチェッカ」生産開始

ストレンゲージ式「ウルトラコンパレータ」開発

1967

沼田研究所、ゲージブロックの専門工場となる。

広島工場より鋳造部門を分離し広島鋳造工場(現広島素形材工場)を建設

1967

平均表面粗さ測定機「サーフテスト」生産開始

ゲージブロック標準セット生産開始

1968

ヨーロッパ市場への拠点としてドイツサンポー社設立

代表取締役 社長に片山準三就任

1968

二次元座標測定機開発生産開始

1969

三点式内側マイクロメータ「ホールテスト」生産開始

三次元測定機生産開始

1970

栃木県那須郡馬頭町に宇都宮分工場として馬頭工場を建設、操業開始

1970

自社開発スケール装着三次元測定機生産開始

カウンタ付2本柱ハイトゲージ生産開始

1971

代表取締役社長に沼田智秀就任

1971

カウンタ付外側マイクロメータ生産開始

横形三次元測定機開発

輪郭形状測定機「コントレーサ」(世界初)開発

1972

テーブル回転形真円度測定機開発

1973

カナダ三豊設立

1974

ブラジル三豊設立、最初の本格的海外生産拠点としてスザノ工場を建設

1975

三豊計測学院開設

1975

「リニヤスケールユニット」生産開始

1976

CNC三次元測定機開発

1977

高知県大野見村に広島工場協力会社大野見精密株式会社を建設

1977

「チェックマスタ」生産開始

1978

シンガポールに三豊アジア・パシフィック社(MAP)を設立

1979

英国・アンドーバーに英国三豊設立

メキシコシティにメキシコ三豊設立

ミツトヨメスゲレーテレオンベルク設立

広島分工場の志和工場、操業開始

1979

「デジマチックマイクロメータ」生産開始

計量研形大口径ねじゲージ用CNC三次元測定機製作

ダイヤルゲージ検査機開発

1980

広島豊田郡安浦町に安浦工場設立

1980

「デジマチックハイトゲージ」「HDシリーズ」生産開始

真円度測定可能なプローブ自動交換式万能三次元測定機MBS開発

1981

オランダにオランダサンポー設立

スカンジナビア三豊設立

1981

「デジマチックインジケータ」「IDシリーズ」生産開始

1982

リニヤスケール専門工場として清原工場、操業開始

ベルギー三豊設立

1983

米国、ドイツにCTラボ開設

1983

「デジマチックノギス」「CDシリーズ」生産開始

「レーザスキャンマイクロメータ」生産開始

1984

光学顕微鏡FSシリーズ開発

1985

代表取締役社長に沼田惠照就任

宮崎県田野町にゲージブロック専門工場(宮崎工場)建設し、沼田研究所から生産を引継ぐ

1985

ハンディタイプ表面粗さ測定機「サーフテスト201」開発

1986

フランス三豊設立

米国カークランド市にマイクロエンコーダ研究所設立

1986

非接触ロール径測定機生産開始

1987

三豊からミツトヨへ
デジタル化で業界をリード

1970年代後半より世界の測定機器業界では測定工具のデジタル化が進み、
小型・低コストでのデジタル化に向けて熾烈な技術競争が繰り広げられていました。
そんな中ミツトヨは1978年、デジタル測定工具「デジマチックシリーズ」を発売。
国内外の市場を席巻するヒット商品になり、ラインアップ強化や改良を重ねながら、
デジタル化で業界をリードしていきます。
1987年には「株式会社ミツトヨ」と社名を改め、21世紀に向け新たな一歩を踏み出しました。

会社の沿革

商品の沿革

1987

台湾台北市に台湾三豊設立

ミツトヨイタリア設立

社名を株式会社ミツトヨに変更、三豊商事株式会社を吸収合併

東広島市にマイクロメータの専門工場として志和工場を建設、操業開始

清原工場高精度スケール用地下研究棟建設

1987

非接触三次元測定機販売開始

計測データネットワークシステム「μ-net」生産開始

1988

スイス・チューリッヒ市にスイスミツトヨ設立

マレーシアミツトヨ設立

1988

セラミック製ゲージブロック開発、生産開始

「レーザホロスケール」測長エンコーダ開発

1990

オランダに計測基礎技術の調査・研究のため欧州研究所を設立

ミツトヨグループの(株)アカシとして、(株)明石製作所より試験・計測機器事業を継承

1991

パソコン解析型真円度測定機「RA-600シリーズ」開発

XY位置検出エンコーダ開発

1992

茨城県つくば市につくば研究所を開設

1993

ゲージブロック用自動レーザ干渉計開発

絶対位置方式ABS「デジマチックリニアエンコーダ」開発

絶対位置方式ABS「デジマチックノギス」生産開始

1994

韓国ソウル市に韓国ミツトヨサービス(株)設立

1994

非接触三次元CNC画像測定機

「クイックビジョンシリーズ」開発生産開始

低価格CNC三次元測定機「ブライトシリーズ」開発、生産、開始

環境に優しい太陽電池ソーラ採用

ABS「デジマチックノギス」生産開始

1995

代表取締役社長に高辻乗雄就任

1995

絶対位置方式ABS「デジマチックインジケータ」生産開始

上下2ヘッド演算形「ゲージブロックコンパレータ」開発

1996

インド ニューデリー市にミツトヨ・サウスアジア設立

1996

マニュアル画像測定機「クイックスコープQSシリーズ」開発

多関節三次元デジタイザ「スピンアーム」開発

1997

中津川工場を建設、操業開始

タイミツトヨ設立

コメック設立

ミツトヨファイナンスヨーロッパ設立

1997

温度補正機能付三次元測定機「FALCIOシリーズ」開発、発売

1998

中国蘇州市に中国ミツトヨ(蘇州工場)設立

1998

インライン対応・横形CNC三次元測定機「MACHシリーズ」開発、発売

超高精度CNC三次元測定機「LEGEXシリーズ」開発、発売

1999

三豊科学技術振興協会設立

1999

レーザインジケータ「LI-4030N/5030T」開発

世界最大35トン振動試験装置「NASD」開発

2000

MASアルゼンチン支店設立

2000

検出器一体表面粗さ・輪郭測定

ハイブリッド測定機・フォームトレーサ「CS-5000」開発

現場計測用フレキシブルゲージ「QM-Measure」開発

2001

代表取締役社長に手塚和作就任

上海ミツトヨ設立

CDMウルグアイ設立

2001

絶対位置方式ABSデジマチックシリンダゲージ発売

2002

ポーランドミツトヨ設立

2002

世界最大級の門移動CNC三次元測定機「FALCIO-Apex2000/3000シリーズ」を発売

最小径Φ15μmの極小スタイラス微細形状測定システム「UMAPVision System」を発売

長焦点深度画像測定機「QUICK IMAGEシリーズ」を発売

2003

世界初のCNC表面粗さ測定機および輪郭測定機シリーズを発売

絶対位置方式ABSデジタルハイトゲージを発売

保護等級IP65 クーラントプルーフマイクロメータ発売

保護等級IP66クーラントプルーフノギスを開発

2004

(株)アカシ、(株)明豊エンジニアリング、明旺技研(株)を経営統合

天津ミツトヨ設立

ハンガリーミツトヨ設立

2004

ソーラ、保護等級、ABSクーラントプルーフキャリパの最高峰、「スーパキャリパ」を開発、発売

世界初コラム移動形CNC 表面粗さ測定機「SV-M3000CNC」を発売

世界最高精度の測定顕微鏡「Hyper MF/ MF - U」を発売

2005

インドネシアミツトヨ設立

2006

代表取締役会長兼社長に沼田智秀就任

2006

熱膨張係数付ゲージブロック発売

2007

代表取締役社長に坂本仁就任

2007

シンブル1回転で2mm移動の測定効率を追求したデジタルマイクロメータ カンタマイク発売

2008

CNC精密測定機器に移設検知システム搭載発売

低価格、簡単操作の計測データワイヤレス通信システム「U-WAVE」発売

2009

代表取締役社長に中川徹就任

2010

欧州統括会社 欧州ミツトヨ 設立

2011

高速、高精度 CNC三次元測定ヘッド Ko-ga-me発売

ロックウェル硬さ試験機 HR-100~400シリーズ発売

CNC三次元測定機用非接触ラインレーザプローブ SurfaceMeasure606発売

白色干渉計WLIハイブリッド画像測定機クイックビジョンQV WLI発売

世界初 最小表示量0.0001mmの高精度デジマチックマイクロメータ発売

上面、下面連続測定可能なダブルスタイラス輪郭測定機コントレーサCV-4500発売

マイクロビッカース硬さ試験機  HM-200シリーズ発売

ソーラ式ABSデジマチックインジケータ発売

2012

ロシアミツトヨ設立

ベトナムミツトヨ設立

ルーマニアミツトヨ設立

Mitutoyo Leeport Metrology Corporationの連結子会社化

2012

超小型セバレート形リニヤスケールユニット

ST46-EZAシリーズ発売

2013

オーストリアミツトヨ設立

マイクロエンコーダ ロサンゼルス設立

2013

ファイバスケール ST-F11発売

2014

創業80周年記念ミツトヨ展を開催

フィリピンミツトヨ設立

2014

高性能高さ測定機QM-Heightシリーズ発売

世界最高クラスの精度を誇る超高精度CNC三次元測定機NewLEGEX発売

クロマティックポイントセンサ搭載CNC画像測定機QV HYBRID TYPE4発売

Z軸モータドライブ測定顕微鏡MFシリーズ発売

ビッカース硬さ試験機HV-100シリーズ発売

二次元カラー画像測定機クイックイメージ発売

2015

高速・高分解能ABSテープスケールABS ST1300シリーズ発売

リニヤスケール用表示ユニットKA-200カウンタ発売

三次元測定機用自動測定プログラム生成ソフトウェアMiCAT Planner(マイキャットプランナー)発売

2016

TAG Optics Inc.社への出資および業務提携

Mapvision Ltd.社への出資および業務提携

Mitutoyo Optics Manufacturing America Corporation設立

2016

保護等級IP67クーラントプルーフキャリパを発売

中・小型CNC画像測定機”クイックビジョン Activeシリーズ”を発売

完全アブソリュート アッセンブリ形 リニヤスケールABS AT1100シリーズを発売

世界最高精度 インジケータ検査機 IC-2000発売

2017

代表取締役会長に中川徹就任

代表取締役社長に沼田恵明就任

2017

耐久力・視認性向上 テストインジケータ発売

100%全数×100%全項目 インライン検査システム MAPVISION Quality Gate発売

非接触表面性状測定システム SV-C4500CNC HYBRID発売

2020

新たな地平に向かって
製造現場を支える
ソリューション企業として

IoTをはじめとする先端科学技術が登場し産業が高度化し、
「測定」に求められるものも刻々と変化する現在。
ミツトヨは、変化への対応はもちろん、「まだ形のないニーズを汲み取り、
お客様が想像もしなかったようなソリューションを提案する」ことに力を注いでいます。
測定機器メーカー以上の、すべての製造現場を支える信頼のパートナーとして、
ミツトヨは常に新しい提案を続けていきます。